私と美空と竜と爽太君で帰ることになった。

「あ、赤城。…これ」

「…え?」

私が受け取ったのはニコちゃんマークのピンだった。

「前、落とした時残念そうにしてたから…。それさ、俺にもらったんだろ?」

私は驚いて目を丸くしている。

「そのピン拾った瞬間なんか懐かしくなったんだよ。」

「そうなんだ!じゃあ他のことも思い出すかもね!」

「ああ」

そういった爽太君は嬉しそうに笑った。私は何年ぶりかにみた爽太君の笑顔にドキッとした。…だって昔と変わってないんだもん。