あっという間に終わった文化祭…。
「もう秋だね」
「秋といえば?絵美奈なんかある?」
「うーんとね…」
「やっぱり、読書だろ?」
桐島君!…読者?
「桐島、あんた読書するの?」
「あったりまえだろ?ほれ!」
え、本当だ。桐島君は本をドンと見せてきた。
「びっくり…「ばか。」」
びっくりした。桐島君が読書してたなんて。…そう言おうと思ったが美空にさえぎられた。
「それは漫画じゃんか!そんなの読書って言わないし!」
「え!漫画なの??」
「絵美奈も気付かなかったの?!」
「ちっばれたか〜。」
なんだ。私、ばかみたいじゃん!もぉ
「赤城なんかいい本ねぇの?」
いい本かぁ〜。なんかあったか…
「あ!!これ…」
私はカバンの中にあった本を桐島君に渡す。
「すごく面白くてね!読んでみて!」
「あ、これこの前私も貸してもらったやつじゃん!」
「じゃあ読んでみる!」
桐島君はそれからこっそり授業中も読んでいた。