信号待ち中、自転車で並んで止まる。
そんな時ふと目に止まったのは少し遠いところにある病院だった。
そういえば、明日は翔也くんのお兄さんの誕生日だったっけ。
去年は絵をプレゼントしたと言っていた。
今年は私が買い物を任されていて、今日用事が入っちゃったから、当日の朝に翔也くんに渡しに行こうと思っていたけど。
面会終了が7時で、今は4時半頃。
家はこの近くだから急いで帰れば5時には病院につけるはずだ。
きっと、できるなら今日渡した方がいいから、このまま家に帰ろうかな。
そんなことを考えていると、エスパーなのか悟った吉野さんが、
「あの病院に用事?それならここでお別れしよっか」
ニコッと笑ってそう言うと、さっさと手を振り走り去っていった。
申し訳ないなと思いながらも、手を振りお礼を言ってから家へと走った。


