何がそんなに嬉しいのとは聞かなかったけれど、吉野さんの喜びが伝わってきて私まで嬉しくなった。
後ろから星のネックレスを私につけてくれた吉野さんは、私の首元で光るネックレスを見て満足げに笑った。
「私は三日月なの、ここに星が入るんだよ」
そう言って揺れる月の中央を指差した吉野さんは、私を優しく抱きしめた。
「美乃ちゃんは、私が守ってあげるから」
だから何かあったらすぐ言って、と結論づけた吉野さんは、私の返事も待たないで席を立つ。
…別に、私は誰かに守られるほど弱くないよ。
そう思ったけれど、その笑顔を見ると断る気も失せてしまうから、たまには誰かに守られるのもいいかなと思ってしまう。
私を一瞬で幸せにしてしまう笑顔は、まるで吉野さんの大好きなマジックみたいで。
太陽みたいな笑顔が日に照らされると、瞳は紅を映して輝いた。
どうして日の光で紅くなるのか、この時の私は何か事情があるのかなとしか思わなかった。
…きっと太陽は全部見抜いていたんだね。
ずっと私達を見守っていた太陽は。


