どうすればいいかと悩んだ末、スッと吉野さんの前に戻した。
「いりません、もらえません」
強くそう断ったけれど、吉野さんはキョトンとしてどうして?と言って首を傾げる。
「白雪さんのために買ったのに…」
吉野さんはしょんぼりと落ち込んだけれど、中身を見るからに吉野さんのが絶対に似合う。
私が断っても吉野さんなら着れるしつけれるし、問題はないと強く断る。
けれど、結局最後は吉野さんに、
「お願い、今日だけは私のワガママ聞いて?」
遊びに誘った時みたいに両手を合わせて頭を下げられ、渋々受け取ってしまった。
お礼代わりに買い物についてきたのに、これじゃあ意味がないじゃないかと思う私とは裏腹に、
吉野さんは私に受け取ってもらえたことが嬉しいのかニコニコしていて。


