「…そういうわけで、野外活動はなんとかやっていけそうです…」
放課後、ノリで翔也くんのところに寄ったのが運の月だったのか。
いつもどおりのはずなのに、何か嬉しいことでもあったのか聞かれ、軽い尋問に遭った。
全部話すと、翔也くんも自分のことのように嬉しそうに笑ってくれて、
お祝いなんて言って、クッキーをくれた。
お見舞いにもらったものを人にあげるなよ、と言うと、絶対「俺がもらったから俺の自由」なんて言われるから言わなかった。
それよりも、
「翔也くんは絵描いてたの?」
ベッドに取り付けられた小さな机からはみ出す大きな画用紙が気になった。
すぐ近くの棚に広げられた文房具と色鉛筆が気になった。
「うん、まあ、暇だから」
翔也くんは美術部だ。
中学校の頃もだけど、高校に入学して入院するまでの1ヶ月くらいは美術部にいた。


