あの男子たちのいう利用は、見かけの方の話で、優しさとか、そんなのは関係ない。
ワタワタしながら、そうじゃないんだけどと言う男子たちを無視して、吉野さんは私の目を見た。
「…迷惑だった?」
ウルウルと潤む大きな目が私を捉える。
そんな顔で、そんなことを言われたら、
「…そんなこと、ないです」
そう答えるしかなくなる。
目をそらしながらそう言うと、吉野さんは良かったと言い嬉しそうな顔をした。
「ごめんね。美乃ちゃんなら、全部知っても一緒にいてくれると思って。
秘密がバレてもきっと、軽蔑しないでいてくれると思って」
私だけに聞こえる声で言った吉野さんの横顔は、少しだけ悲しそうに見えた。


