たすけて、みひろん!




話しているのは恐らく帰宅部の男子たちだった。

すぐ隣の班だったため、クラスのみんなには聞こえずとも私には聞こえてきた。


吉野さんにも聞こえたのか、ピタッと話すのをとめて。

男子3人は気付いてないのか、3人でじゃれ合ってきた。


確かに私は引き立て役なのかもしれないなと下を向く。



「ねえねえ、引き立て役ってなに」

ピシャリと言い放たれた言葉。

私を引き立て役だと言った男子たちに向けられた言葉は、クラスの騒がしさに消えていくけれど、

そこに含まれた一瞬の冷たさは消えなくて。


「いや、地味子を隣におくことで自分の可愛さを引き立ててるっていうか、」

「そ、そうそう。みひろんが地味なこいつといる理由なんて、それくらいしか」

確かにと頷けるようなその言葉のあとに、 

「簡単に言うと?」

いつから聞いていたのか、話をやめていた男子3人に話を振る吉野さんの声が聞こえた。