土曜日の朝、早い時間帯のためインターホンは鳴らせないからと、みひろんは提示した時間まで外で待っててくれた。
朝の6時頃に来ると言っていたくせに、随分と早くついてしまったらしい。
だいぶんと寒くなってきたというのに、早く来て、鼻を赤くしながら、みひろんはふふっと笑った。
来ちゃったと、とても嬉しそうに笑っていた。
休日のため、まだ寝ている父と莉乃を起こさないように、そっと部屋まで案内した。
部屋について、みひろんは早速提げていた大きな紙袋の中から、さっと服を取り出した。
前に言っていた、後ろにリボンのついたお洒落なよそいきのワンピース。
「これこれ!絶対美乃ちゃんなら似合うと思って」
少し子供っぽいその服は、確かにみひろんには子供っぽすぎるかもしれない。
…さて、私なら似合うのか、…絶対に似合わない気がするのだが。
とはいえ着てみないと分からないと説得され、仕方なく着る運びとなった。
「…私に似合うの、これ…」
着てみて改めてぼそっと呟くと、みひろんは満面の笑みを浮かべた。
「うん、すっごく似合ってるよ!」


