いきなりついてきてほしいだなんて言われて、私は戸惑い翔也くんを見た。
…ついてきて、ということは翔也くんの家に行くということだよね。
別に翔也くんの家に行くのは初めてじゃないし、何度か行ったことはある。
高校生になってからは初めてになるけど…。
「私がついていって、邪魔にならないかな」
翔也くんのお母さんに気を遣わせてしまうし、きっと看護師さんなどがついてくるはずだ。
そこにまったく関係ない私なんかが行ったら迷惑になるのではないだろうか。
不安がよぎり尋ねると、翔也くんは私の気持ちを察してふっと笑みを浮かべた。
「別に邪魔でも迷惑でもないよ。
美乃は俺の妹みたいなものだからね」
翔也くんの言葉に私は口角を上げて、それから少しだけ寂しくなった。
やっぱり、翔也くんにとって私は妹みたいな存在なんだなぁって。
「…じゃあ、土曜日、楽しみにしてるね」
自分の思いがバレないように、ぺたりと笑みを貼り付けた。


