その表情に私もなんの報告からわくわくしながら、「何?」と問いかけた。
翔也くんはとても嬉しそうに目を細めて口角を上げながら、ふっと笑う。
「実は今週の土曜日に、1日だけ家に遊びに帰ってもいいって言われたんだ」
翔也くんのいきなりの報告に、私はわぁっと声を上げた。
翔也くんが家に帰るのは一体いつブリなのだろう。
様態が安定していたようでしていなかった翔也くんは、高校1年生、つまりは去年の春に入院して以来一度も退院していない。
だから翔也くんが家に帰るのは、1年と半年ぶりになるだろう。
あまりに久しぶりなため、私まで嬉しくなった。
「今週の土曜日か、それは楽しみだね」
ふふっと笑うと、翔也くんはふと私の頭を優しくなでた。
そうして相変わらずの笑顔で私を見ると、
「だから、美乃も一緒について来てほしくて」
サラッとそんなことを言ってのけた。


