たすけて、みひろん!




覚悟を決めて、自動販売機の方に堂々と歩いていく。

周りの人たちはたまっている男子たちを避けているけれど、私の好きなジュースは奴らの立っている自動販売機にしかない。

仕方ない、いや、仕方ないじゃない。

翔也くんのことを馬鹿にしておいて、私が黙っていると思ってほしくない。

それに、私は大丈夫。今は1人じゃない。みひろんも真樹くんもいる。

「あの、すいません。邪魔、です…」

先輩方を見上げてそう言うと、彼らは驚いた顔をしてから大笑いした。

「邪魔とか、1年が調子のってんじゃねーよ」

「つーか、こいつじゃない?古川のところに通っているやつって」

あっさり翔也くんのところに通っていることがバレて、さらに笑われる。

「何、お前古川のこと好きなの?」

「あんな弱いやつのどこがいいのか。そんな無駄なことするくらいなら俺らと遊ぼうよ」

クスクスと笑いながら肩を組んでくる先輩方の腕を、思い切り、振り払ってやる。