それからなんとなく、違和感を感じながら話した。
「あー、ちょっと、自販機にジュース買いに行ってくる、ね」
たどたどしい話し方でそう言うと、みひろんと真樹くんが行ってらっしゃいと見送ってくれた。
手を振ってくれるのは嬉しくて、頬を緩ませながら手を振り返した。
お財布を片手に自動販売機に向かっている最中、上級生からの目線が少し気になった。
最近、そんなことが多くなった気がする。
みんながなんだか、よく分からない目で私を見ているのだ。
好奇でもない、冷たくもない、ちょっとした噂話をしている感じ。
だから、そう気にしなくてもいいだろうけど。
そんな中、
「あー、そういえば、昨日古川に会いに行ってやったんだよ」
「古川?って誰だっけ?」
「ほら、体弱くて美術大好きな古川 翔也だよ!中学で有名だっただろ?」
ふと聞こえてきた翔也くんの名前に、思わず物陰に隠れた。


