いや、少し脅すようにと言っても、言葉からして脅してるので間違いないけど。
ジッと睨み合う2人と、座る私を庇うように私の前に座り込む城田くん。
「…イジメをやめるなら、ちゃんと全部処分するよ…?」
黙ったままの静川さんにみひろんが遠慮しながらそう言うと、静川さんはふんっとそっぽを向いた。
「いいよ、やめてあげる。訴えられるのはさすがに嫌だしね」
そう言い捨て、さあ行こうと連れを引き連れて教室を出ようとする静川さん。
そんな静川さんの腕をみひろんが掴んで、静川さんがジロっとみひろんを睨みつけた。
「一応言っておくけど、みんなで悪口言ったりあからさまに無視したりするものイジメになるから、ね?」
威圧をかけるようなみひろんの言葉と声に、静川さんが一瞬たじろいだ。
しかしいかにも平静を装った静川さんはバッと腕を振り払い、
「うるっさいな、わかってるよ」
そう言ってギロっと私を睨んでから教室を出ていった。
その瞬間に、教室の空気が一気に和らぐ。


