たすけて、みひろん!




「さて、と。今回もしっかり動画撮らせてもらったんだけど、どうしよう」

携帯を見せびらかしながらそういうみひろんに、静川さんが驚いて声を失った。

「そうそう、ちなみに前回と今回だけじゃなくて、今までイジメてきた分あるからね。

写真も録音も動画も、全部全部あるんだけど、どうしようかな」

コテンと首を傾げるみひろんは少し意地悪な顔をしていて、多分静川さんをからかっていた。

どうしようなんて、静川さんからしてみれば「消せ」の一択なのに。

ギロっと私を睨みつけた静川さんがそっと口を開きかけた瞬間だった。

「訴えれば?警察に持っていったりして。立派な証拠だし」

私に寄り添っていた城田くんが、ジッと静川さんを睨みながらそう言った。

警察、訴える、証拠。それらの言葉に静川さんが動揺してみせた。

みひろんはその手があったと納得して、またその写真などを見せつける。

「美乃ちゃんへのイジメをやめなかったら訴える!」

強い口調で、少し脅すようにみひろんは言った。