2人の間を、強く弱く風が駆け抜ける。
流れた涙はいつの間にかみひろんに拭かれていて、2人並んでまた歩き出す。
自転車一個分の距離感が、何とも言えないくらいちょうどよくて。
「でも、どうやってたすけてくれるの?」
率直に思ったことを尋ねると、みひろんは威張るようにして笑ってみせた。
「まずはね、イジメられましたっていう証拠を集めるの。
そうして、それをチラつかせて警察に行くと脅すの」
ありきたりで、よく漫画とかで見るような、そんな作戦。
証拠集めなんて実際うまく行くのかなと思いながら、首を縦に振り相槌を打つ。
するとみひろんは少し不満げな顔をして私の顔を覗き込んで、
「ありきたりとか思ってたでしょ?」
まさにその通り、私の思ったいた事を口にした。


