たすけて、みひろん!




私も同じように笑みを浮かべてみた。

「たすけて、みひろん」

小さく細く呟いた声に、みひろんは柔らかい笑みを浮かべた。

たすけての一言が言えて、スッと心が楽になっていく。

今までの、気持ちを隠していた強がりが剥がれていって、つーっと一筋の涙が頬を伝う。

苦しかった、ずっとたすけてほしかったのかもしれない。

違う、たすけてほしかったんだ。

大丈夫だと言い聞かせて、心の中静川さんに強く言い返して、自分の気持ちから目をそらしていたんだ。

みひろんは私の言葉に満足すると、大きく頷いて胸を張った。

「まかせて!もう作戦は立ててあるから!」

強く私の背中を押すようにしてそう言う。

目の前にあるのは崖じゃなくて広い荒野だ。

日に照らされたそこが怖くて、なかなか一歩を踏み出せなかった。

でも、みひろんが背中を押してくれたから、私は今そこを歩こうとしている。