合わさった目をそっと逸らして、分からない程度にふっと笑う。
私はずっと、誰かに“たすけて”と言いたかったのかもしれない。
それを邪魔していたのは、ほんの少しのプライドで。
本当はきっと、ずっとずっと苦しかったのにたすけてと言えなかった。
言える人も、言う勇気も、言った後のことを受け止める心も、私にはなくて、持ち合わせていなくて。
だからずっと私一人の中に閉じ込めてとどめておいたのに。
みひろんは、そんな私の気持ちを簡単に見抜いて射ぬいて。
「…うん、苦しかった」
私だけが知っていた私の本音を、口にしてしまえば案外楽になって。
言うまでがきっと、1番の私の心との闘いだったんだと思う。


