まさか待ち伏せされるとは思わなかった。
きっと、さっき荷物を持って出ていったところを見られたのだろう。
教室に私を投げ込んで、念入りに鍵を閉めた静川さんは、思い切り私を蹴り飛ばす。
痛くてうずくまると、そんなの気にせず静川さんとその取り巻きが蹴り始める。
痛いけれど、こっから逃げることがほぼ不可能だと悟った私は、目をつむって静川さんたちが飽きるのを待つ。
待つしかない、動けないんだから。
そう思い、痛みに耐えるべく拳を強く握りしめた時だった。
ガラッと、扉が開いたのだ。
驚いたのは私だけじゃなく、静川さんたちも何があったのか分からず足を止めた。
静川さんたちが鍵をかけたはずなのに、いきなり開いた扉に驚きそちらを向くと、
「騒がしかったけど、何してるの?」
ニコリと、冷たい冷たい笑みを浮かべたみひろんが、静川さんたちを見つめていた。


