班の男子たちは、かまどの上の網に乗っけられた飯盒と鍋を見張っていて、私達が向かうと軽く手を振った。
「水入ってるから、野菜入れといてね」
そう言われ野菜を鍋の水の中に落とす。
「今さっき火をつけてもらったばかりだから、なるべくテキパキ動いてね」
宮島くんに声をかけられ、だいぶ火の勢いのある周りを見て首を傾げた。
「今さっきって、遅くない?周りが早いだけ?」
尋ねてみると、みんなの視線が吉野さんへと集まり、吉野さんはてへっと笑ってから頭を下げた。
「すいません、かまど係2人が薪を運ぶこと忘れてました」
そんな吉野さんの謝罪に、あぁと言葉を濁して思い出した。
さっき薪を抱えていたのは、吉野さんが初めに持ってくるべきなのを忘れていたから。
そのせいで吉野さんが戻って来るギリギリまで火をつけてもらえなかったようだ。


