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キーンコーンカーンコーン…
「何だったんださっきのは…」
教室に戻るとすぐ、心配顔の沙羅が駆け寄ってきてくれたけど、
説明する暇もなく2時間目の授業が始まってしまい。
でも、授業に集中なんかできるはずもなくて、
先生の話は右から左に…
私の頭の中は、
『一人で泣くなよ』の優しいトーンの声と
ゆっくり近づいてきて私の頭をポンと撫でた
背の高い間宮くんのどアップになった胸元の映像でいっぱい。
ナントカカントカ文明の話なんて、頭にちっとも入ってこない。
一方、私の集中力を奪った張本人である口悪男はというと、
腕を枕代わりにしながら、こちらに顔を向けて
すやすやと気持ちよさそうに寝てる。
「…こっちの気も知らないで」
ほんと、なに考えてるか全然分かんないっ
