「つーか、たまには弱ってるとこ人に見せたら?あんま強がりすぎてるとモテへんぞ」
「う、うるさいなっ」
…一瞬でもやっぱり優しいんだって感動した私の気持ちを返してほしい、、
いつものだるそうな雰囲気に戻った間宮くんは、
「可愛げが足りひんかったから振られたんちゃう?」
と大きな欠伸をしながら私の心の傷をグサグサ抉ってくる。
「そんなこと、間宮くんに言われなくても分かってるし!」
「へー、自覚あったんや」
「余計なお世話っ」
はいはい、と面倒くさそうに私をあしらって
間宮くんがのっそり立ち上がる。
怖いとかなんとか言われてるけど、
ただの口悪い性悪男じゃんっ。
歩き出して、近づいてくる間宮くんを
軽く睨みつけてたら
ふと私に目線を落として、
「今度は一人で泣くなよ」
って、私の頭にポン、と手を置くと
校舎の方へと歩いて行った。
