「はあ…っはあ……っ」 誰にも会いたくなくて、体育館裏まで走って そのまま座り込んだ。 …女の子と一緒にいたな、 さっき、背後から聞こえてた元カレの声と共に 甘えたような声で彼の名前を呼んでた可愛らしい声が 頭の中で響く。 顔は見ないようにしたから誰かは分からないけれど、 きっと、あの子が… ”他に出来た好きな子” なんだろうな、 見つめた地面がだんだん歪んでいって、 落ちた涙がじわっと広がった。