目を覚ますと、窓の外はすっかり暗くなっていた。
一日中寝ていたな、なんて思い一階におりる。
話声が聞こえるから、いつものように理央が来ているのだろう。
扉を開ければ、2人の視線をが私に向く。
「ひなた、寝てたでしょ?寝癖ついてるよ?」
自分の右らへんの頭を抑えてひかりは笑う。
私の右頭に寝癖がついているということだろう。
私は頭を手で抑え適当にあははっと笑った。
「母さんがうちにご飯たべにこいって」
「だから、いこ?」
「あぁ、うん」
理央、ひかり、私の順で家を出た。
歩いておよそ30秒。
隣の家の扉をあけると、理央のお母さん。真理亜(マリア)さんが笑顔で私たちを受け入れてくれた。
「今日はね、餃子にしたの」
「私、餃子大好きです!」
そんな会話をしながら、まりあさんとひかりはリビングへと入っていく。
少し距離をおいて、私も入る。

