「あ、うち、ここなんだ」 立ち止まって家をみる。 朝陽くんも私の家を見つめた。 「そっか!今日は一緒に帰ってくれてありがとな!!」 「ううん、こちらこそ!!気をつけて帰ってね」 「おう!!じゃあまた明日な」 また明日。その言葉が私の心を動かす。 笑顔で手を振る朝陽くんは、薄暗い中ただ一つ輝いている三日月に照らされていた。 明日も、また、会えるんだ。