少し笑って彼の顔をみれば、彼は少し目を見開いた後笑った。
「そう思ってくれてよかった!ずっと歌ってなかったから楽しくなかったのかと」
「ううん、全然!私歌あんまり上手じゃないし」
「そうなんだ、ちょっと聞いてみたかったけど」
にひひっと目尻を下げて笑う。
そんな子供っぽい姿に私の鼓動は早くなった。
………どうして?病気?
「また行こうな」
「うん、ぜひ!」
「その時は歌えよ?」
「えー、どーしようかな」
「静かにしろー」
楽しくおしゃべりをしていたところで、3年生の先輩が教壇の上に立った。
それから、図書室の当番を決め、今日の集まりは終了した。

