図書委員会は第2学習室っと。
扉を開けると、ぱらぱらと生徒が教室内にいた。
適当な席に座り、ぼーっと窓の外を見つめた。
「もーおいてくなよな」
教室にずかずかと入ってきた朝陽くんは私の前で足を止めた。
「えっ………?」
「えって、委員会一緒だろ?」
何も考えずに余ったところに入った私は、当然同じ委員が誰かなんかしらなかった。
「ごめん、私知らなくて」
「なんだー。いいよ!って、何気あの日ぶりだな」
私の隣の席に腰を下ろした朝陽くんは、にかっと眩しい笑顔を向ける。
「カラオケの日?」
「そうそう」
「楽しかったよね」

