ひなた と ひかり




あのカラオケから何日か経って新しいクラスにもようやく馴染んできた。



私は理央とりかりと登校を一緒に、クラスでは相変わらず歩美と一緒にいる。



歩美は雅也さんといい感じに仲良くなってきて、今度は2人で遊びに行く約束をしたと聞いた。





「今日は委員会あるから、入ってる人はこのあと残っていくように」





そういえば、私、何でもいいからって委員会に入ったんだっけ。



高校生にもなれば、大体はみんな仕事のないクラスの係に入る。


委員会に入る人は、成績目的か本当に真面目な人くらいだろう。






私が、入ったのは図書委員会。


委員会の中でも特に人気がない。


放課後図書室で貸出の係をやらないといけなく、部活に入っている生徒はまずやりたがらないからだ。






「ひなたは図書委員だっけ?」
「うん、そうだよ」
「そっか、じゃあお互いがんばろーね!」





歩美は生活委員で雅也さんと一緒。


雅也さんの方に嬉しそうに話しかけに行き、一緒に教室から出ていった。



本当に仲良しだな。