ひなた と ひかり







「やば」





目を覚ました私はスマホを手に取る。


表示されていた時刻は1時50分。



家からカラオケまでは急いで15分。大変だ。




歩美に送れそうだとメッセージを送ると、雅矢くんと
歩美はもうついていて相手の男の子も遅れてくるそうだ。






なんだ、それならゆっくりといこう。


歩美もその方が嬉しいだろうし。







「大変だ」






制服のまま寝てしまったことを忘れてた。


なんとなくみた鏡には、スカートがしわくちゃになった私。




この間、クリーニングにだしたばかりだったのに。





まあいいか、なんて思いバッグをつかみ、部屋を出る。


丁度隣の部屋も同じことを考えていた様で扉が開いた。