そして、またいなくなった。
道しるべに、しおんだった人が、さっきの人と同じく闇からすっと出てくる。
「……こちらです」
「……どうも」
もう驚かない。
悪魔であろうしおんに似せた人は、階段に向けて手を飾す。
その人と一緒に階段を上っていくと、また、二つにかれる扉がそこにあった。
なんなのこれ……迷路?
「こちらです」
扉は飾りとでもいように、真ん中にある壁の前に立って、手をかざす。
なにか、スイッチのようなものがカチッと音がすると壁の一部、ブロックひとつぶんがスイッチになっていて勝手に動き出した。
「わ……」
何もなかった壁に、瓦礫が崩れるような音をだしながらその場所に、道ができた。
すごい……。
「さ、どうぞ」
辺りは暗いのに、階段は白く、まるで死にに行くかのように奥へとその人は急かせる。
「わ、わかってるわよ」
一歩。
また一歩と上っていく。
これ、どこまでいくの……?
凄く長いと道だと思っていたら、呆気なく瞬間移動したのか、次に目を開けるとどこかの部屋についたみたいだ。
ここ、は……すごい、本、だらけ……。
「ごくろう。下がっていいぞ」
「はい……」
目の前に大きい窓と、木のデスクにふんぞりかえって座っている男がいた。
「あなたは……」


