いい加減無言やめなさいよ!
まったく……。
むすっとしていると再び足を止めた先は、今さっきの館の前だった。
うわ……。
すごい建物……。
古びていて苔もびっしりと生えている。
人がいないんじゃないかと思えるぐらいに。
「さ、どうぞ」
勝手にドアがギィッと開く。
階段を上り、ドアの中を入っていくと、辺りは暗闇に包まれていて、後ろの方でドアの閉まる音が聞こえた。
えっ……!?
「ちょ、閉めないでくださいっ!」
屋敷の中は、私の声がこだまする。
今さっきの人はいない。
うそ……。
薄暗くて広い敷地をの中をゆっくりと入っていく。
階段には赤いガードレールが敷かれていて、右と左に階段が別れていた。
「なんなの、ここ……」
「ようこそ、王の血を受け継ぐものよ。お前の席を用意してある。来るがいい」
ひっ。
私の目の前に、闇から体を表した。
異質なオーラで物凄く黒い。


