お箸を真ん中にいれると、中からチーズとケチャップの入った何かが出てきた。
「お、おお!?これ、しおんが作ったの!?」
「へっ、どうだ。食ってみやがれ!」
ドキドキと胸を高鳴らせて、椅子にゆっくり座る。一口、オムレツを口の中に含んだ。
ごくん。
「うまっ!?普通においしいよこれ!」
「おい、普通に美味しいってどういうことだよ。うまいだけでいいっつーの。ま、この勝負俺の勝ちだな」
え、勝負?
「そ。昨日ね、体を戻されたことにムカついてたから、しおんと僕で食事勝負をして勝てば戻してもらおう、みたいな?」
そんな勝手な……。
「で、どうなんだ?戻してくれんのか?」
口角をあげて笑うしおんは、勝ち誇ったように腕組みして私に答えを求める。
う、うーん困ったな……。
仮にもしおんも生徒になっちゃってるし……。
ここはもう……。
「うーん……じゃあ……条件として、もう学校にこないで」
「そんなの楽――……は?」
うん、それが一番いいと思う。
目立つし、なにより女子の目がいたいし……。
「や、それは危ないと思うよまりあちゃん。僕たちが見れないときってまりあちゃんが学校にいるときだから」
だよね……。
他に、なにか……。
「別にいいぜ。お前がピンチになれば助けを呼ぶだろうし俺がそれで元に戻るなら万々歳だ」
「え?あ、そう……」
なんか、釈然としない。


