9月16日――……。
眠れない……。
「ごぉぉ……ぐごぉ……」
9月17日――……。
今日も眠れない……。
「すー……すー……」
「ぐごぉ……がぁぁ……」
っていうかなんで私の部屋で寝るのよぉぉぉ‼
隣に行けば良いじゃない!
うるさい、とくにしおんが!
鼻でもつまんでやろう……。
「ごぉぉ……もがっ……」
1秒……2秒……
つまんでいると、勝手にがばっと起きた。
「っぶはっ……‼」
「あ、起きた」
「なっ……にすんだてめぇ!」
小声になると、私の髪の毛をわしづかみにされる。
顔近い、顔近いっ。
「だ、だって毎日毎日うるさくて眠れないんだから!私の身になってよ!」
「ああ?んなの知るか。りおんは寝てるじゃねーか。お前もさっさと寝ろ」
掴まれていた手を離されて、髪の毛がグシャグシャになってしまった。
最悪……。
しおんは、また寝る体制になる。
私が、向こうにいけばいいんじゃ?
むくりと立ち上がる――……。
「……どこいくんだよ」
「あんまりにもうるさいから隣の部屋に行くのよ、悪い?」
元々お父さんの部屋だったけど、中を改造して綺麗にしてある。