木に掴まっていたしおんが、犬に向けて手をかざすと、紫の陣が発動する。
うそっ――……。
「あぶない――――っっ‼」
間一髪、犬を捕まえてその場から離れた。
私と犬にめがけて飛んできた陣の攻撃を、間一髪かわしたら犬がキャンキャンと、逃げて行ってしまった。
「おいなにしてくれんだよ。折角チャンスだったのに」
しおんの言葉に思わず体が震えた。
「危ないでしょまりあちゃんっ!びっくりした……」
「何がチャンスよ‼危ないのはあんたたちでしょ‼」
私の言葉にびっくりしたように二人ともポカンとしている。
「犬を殺そうとするなんて最低よっ‼あんたたちは今までそうやって何でも殺してきたのね!?」
優しいからって騙されてた。
こいつらは、悪魔なんだ。
しおんが、木からふわっと降りてくる。
二人とも顔を見合わせて、頭をひねる。
「何いってんだ。当たり前だろ?」
「やっちゃいけないことだった?」
こいつら……。


