伝えたい言葉がある。


バタン、と扉がしまってしまった。
残されたのは私と、りおんだけ。

「……じゃ、君も疲れただろうし休憩にしようか!飲み物ってどこにあるの?」

「え、あ、いいよ!私がする―」

「いいから。少し休みな。ね?」

うぐ……。
そんなスマイル卑怯……。
わかったわよ座っとけばいいんでしょ?

「……わかった……。冷蔵庫を開けると右側に入ってるから……」

「了解ー!」

私は椅子に座って、奥でごそごそしているりおんを見つめる。

コポポポッとコップに注ぐ音が聞こえたかと思うと、目の前のテーブルに、優しく置かれた。りおんも、私の対等に座る。

「はい、どうぞ」

「……ありがと」

オレンジジュース。
私の好物。

喉の渇きを潤すように、ごくっと飲んだ。

……やっぱり美味しい。

「今までご苦労様。しおん、あんな性格だから疲れたでしょ?どうして鍛練したか教えてもらった?」

「え、ううん。ただ、私は魔王の息子となるべきものだった、女だったから排除される運命で……だから、力を上げろ……みたいな」

「……そっか」