「ま、とりあえず俺は話すこと話したしどこか飯食いに行こうぜ。腹へった」
「……へんなの」
なんだかしおんのいつも通りな感じに、笑った。
不思議と気持ちが軽い。
不意にぱっと手離された。
あ……。
「しおん……やっとみつけた……」
顔をあげるとりおんが息を切らして私達の方にずんずん進んでくる。
「げ……」
りおんは、しおんのそばまで来ると胸ぐらを掴んで顔をギリギリまで近付ける。
「言ったよな?この子とあまり深く関わるなって」
私には聞こえない小さい声で話す。
しおんも、同じように。
「こいつの王について話しただけだ。それ以外なにもない。それより昨日のお前の方がふざけてるんじゃねぇか?」
「あれは……」
しおんが、りおんの手を払う。
眉間にシワを寄せて話しているりおんの言葉は、周りの子供の声でかきけされた。
何を話してるんだろう?
あれ、なんだろ……すごい不機嫌……。
ずんずん歩いてきたしおんは私の手を引っ張り、りおんに見せつけるように睨んでその場から私達は離れた。
「え、ちょ……え!?」
訳がわからずしおんの行くままに、ついていく。
水族館をでていつもの馴染みのある公園まで歩いた。
どこまで歩くの……?
ようやく歩くのを止めると、手を離してこちらを振りかえる。
「お前には魔王の血が流れている!魔王の子はだいたい男じゃないといけない。お前は女だから排除される運命だ!」
「え、う、うん……」
りおんに、なに言われたか知らないけどキレていらっしゃる。
「いいか!だから力をあげろ!俺がこれからみっちりしごいてやる!」
「……はぁ?」


