「いいよありがとうりおんくん。私保健室に行ってくるからこいつよろしくね」
にっこりわらうとりおんもしおんも冷や汗をかく。
とりあえず保健室に行って着替えを借りないと、このままじゃ目立ってしまう。
はぁ……今日はとことんついてないわ……。
「失礼しまーす、先生いますか~?」
「いねぇ、みたいだな……」
保健室へきたら、後ろにしおんまでついてきていた。
呆れた視線を向ける。
「あんたなんでいるのよ、覗くき?スケベ」
「違うわバカたれ」
ぺしっと頭を叩かれる。
そんなにはいたくないが。
いっ――……。
「……今のはお前が悪い。こい」
あ……。
手を繋がれて水道のあるとこまで連れていかれる。しおんと、手を繋いだのは何気に初めてで、少し、緊張した。
「ほら、さっさと冷やせよ。いまさっきのでやけど、したんだろ?りおんのやつが煩くてきただけだからな。俺はお節介なんかごめんだ」
しおんが、なんか優しいように錯覚してしまう。だが、頭を押さえつけられて下水道の水を頭にかけられた。
「うぁ――……冷たい……」
すーずしー……。
「……悪かったな」
「えー?」
しおん、どうしたんだろう。
今日のしおんは変だ。
水から離れるとぽたぽたと下に落ちていく。
しおんの顔は向こうを向いていてよく分からなかった。
「変なしおん。まぁ、これくらいは、大丈夫だからりおんにもいっといて?大丈夫って。で、あれなんだけど。タオルないの?」
「そんなものはない」
やっとこっちを向いてきっぱりいい放った。
ムカッと来たが、いきなりしおんが服を脱ぎだしたから怒りはなくなって焦りに変わる。
「ちょ、こんなとこで――」
「ほら、これでふいとけ」
しおんが来ていた制服と中にもう一枚着ていたパーカーをぐしゃっとしまま私に差し出す。
え――……。


