伝えたい言葉がある。


空いていた席に座ろうと場所を探していた所、しおんと誰かが肩をぶつけてお盆が宙を浮いた。

浮いたものが、私の頭に的中する。
ぐじゃ――……。

「あ、ああ~!!俺のカツ丼が~!!」

「あっつーい!ちょっと!それより私を心配しなさいよ!!」

手で払い除けていると、目の前に信じられない人がいた。

「あ、しおん……と、まりあちゃん!わぁ~!!ごめん!」

え、まさか、りおん……?

「おいりおん!!俺のカツ丼どうしてくれんだ!弁償しろ!!」

りおんはしおんのことを構わず私の元に来て「ごめんねー!?」と優しくハンカチで拭いてくれた。

「おいてめ~!!聞いてんのか!」

小さい姿とは別な人物で、髪は明るい栗色に染められて目はグリーンの優しい瞳がしおんとは別な意味で引き込まれそう。

どうして、もとの姿に?
私はしおんにしかしてないはず……。

小さな姿では瓜二つだったのに大きくなるとまったく二人は違う。

「悪かったって!君達を探してたんだよ。まりあちゃんもほんとにごめんね?」