伝えたい言葉がある。


すると何やら呪文を唱えはじめてしおんの格好がうちの生徒の服装になる。

「まさか……」

「よし、これで俺もここの生徒だ」

いやいやいや、あのね?
そんな簡単にできちゃったら学校やばいでしょ。

「いや――……もういいわ。あははは――……はぁ……」

「……お前は嫌か?」

切なそうな声でそう聞くから、なんだか勘違いしそうになる。

「え、いや……嫌とかじゃなくて……はぁ……わかったわかった降参!勝手にどうぞ!」

「オッシャ!!」

外見がイケメンなだけに、校内をうろつけば直ぐに「あ、しおんくんだ!」と名物になった。

まったく……。
こっちのみになってほしいわ……はぁ……。

しおんは学校内の皆にインプットされ、知らなかった子達もしおんだというのを、植え付けたんだと思う。

「しおんくん~!」

また敵に襲われるのは絶対こいつらのせいだ!
もうどうにでもなりやがれ!!

「なんだ、俺がそんなにモテるのが不満か?」

「はいはい。カッコいいですよお兄さん」

私のあとをついてくるしおん。
女子の目が、なんだかいたい。

「っち。むかつく女……」

教室までくるとチャイムが丁度なり授業が始まる。
私のとなりは山田くんだったはずだか、いつの間にか用意された机と椅子に、当然かのように席についた。

なにこいつ……。

「さっさとお前も座れ」

顔をくいっと机に示すところなんか、凄くイラッときた。