伝えたい言葉がある。


なに、なにがおきたの……?

目を開けると子供が一人うろたえていた。

「な、なんだこれは!おいそこの女‼なにしでかした‼さっさと術をとかないと、殺すぞっっ‼」

「ひっっ‼」

刺された。
そう思ってお腹を見ると、どうやら本当にさされたっぽい?けれど、痛みが全くないのは。

「あ、ぁあ!?なんだこれは!?小細工な」

「わ、たし死んで、ない?よかった~……」

へなへなと足に力がなくなり、その場に座り込んだ。
一体どういうわけだろうか?


「あの……あなたは一体……」

その男の子は唇を噛むと、ベッドに居座ってこちらを睨む。

「お前なんぞに話すことはない。さっさともとにもどせ!」

と、今さっきから話にならない。