伝えたい言葉がある。


もう、帰ってきた頃には夜だ。
辺りは真っ暗で、私の部屋のなかもしんとしていた。

「これは……」

「だな……」

二人声を揃えて「王だ」と確信している様子。
そんなの私は知ったことじゃない。

え、王?
なんかの間違いでしょ……だって……。

「や、お父さんだし。王とか、言われても……」

「そうか……やっとなんとかわかってきたぞ」

いやいや、私は分かってないんですけど!?

二人とも家族でとった写真を見せたらすぐに反応して、口を揃えて黙ってしまった。

え?お父さんが、王?なにそれ。

ポカーンとしてしまって、目が点になる。
―(ポクポクポクチーン)効果音―

「いいか、よく聞けよ?」

「え、うん」

「お前の父は、王だ」

「うん、で?それで?」