私達の方を見ながら、しおんは気配で相手を切った。
それが日常であるように。
あ……………あ…………。
そうだ。
シオンは、いままで人を殺してきたんだ。
いままで実感がなかったのもあって、それはとても残酷で悲しいことに思えた。
「てめー!!俺まで吹き飛ばすな!!」
いつものシオンにほっとしてしまう。
私も、出来るだけ平然を装った。
「な、なによ。知らないわよ勝手になったんだから」
「僕も、正直驚いたけど……確かに、この子が持ってる力だとしてもここまでの威力となるとやっぱり……」
「王の血をを受け継いだもの、か……」
前も言ってたけど、なんなのそれ?
私は普通の女の子で……。
ふと、リオンが閃いた。
「ねぇ、君のお父さんの写真、僕たちに見せてくれない?」
お父さん?
お父さんと何か関係があるの?
「……いい、けど」
不信感ばかり募らせる。
また、あの翼で帰ることになって、
私の声が、町に響き渡ったことはもう、いい―――……。


