「はは……また今度ね」
家に上がると座敷の奥までまで続く長い年月がたつ、この木の廊下を歩く。
ぎしぎしっと音がするのはボロくなっているせいで、床に穴が開いたりしそうなくらいにボロい。
ズゴォッッ‼‼
「おわっ―――!?敵か!?」
しおんが最初の第一号だった。
「おやおや…………ほほほ」
「なにやってんだよシオン……」
呆れた顔で、リオンはシオンを引き上げる。
うわぁ……。
見事に床が抜けちゃったな……。
ついに寿命がきちゃったか……。
「っ、シオン!」
いきなり、リオンはシオンを見る。
なにかを察知したのかシオンも頷いて、私の手を掴んで走り始める。
え、ちょ、ちょっと何―――…………!?
人通りの少ないところに出ると目の前で走っていたリオンの背中から黒い羽が出てきて、信じられないことに空を飛んだ。
「え、ええ!?」
「……っ。ちゃんと捕まってろよ!」
シオンも、私を抱えるように走っていると、いきなり足が、ふわっと浮いた。
「きゃぁぁぁ!!」
「うるさいっ!お前重いんだよ!この姿じゃ――」
私達の後ろに、黒い羽をもった別の人種が追ってきている。
シオンと逃げるように飛んでいると、シオンの体が不意に大人の手になりしおんは真の姿に戻った。
「なっ――……ったくわけわかんね―。ま、こっちのが楽だな!」
「シ、オン――……」
今さっきから後ろからおってくる数がどんどん増えている。
あれは、なに?


