初めの春頃は殺すだのなんだの、言ってたのが嘘みたいに一緒に夏を満喫してるだなんて。
ありえないよね普通……。
今、隣にいるしおんは特に私を殺そうという気持ちはないみたい。逆にこの間私が助けられた。
「君たちいつの間にそんな仲良くなったんだか……。あーあ。これは犯罪だな」
「なっ……馬鹿かリオン!なに考えてんだ!!」
「シオンこそ、今なに考えたんだよ。やっらしー」
この二人はいつもあーだこーだいって兄弟なんだなといつも見ててあきない。
「ふふっ……」
「てめーも何笑ってんだよ!ったく!あーどいつもこいつも苛つく!」
そんなことを話ながら歩いていくと、やっとおばぁちゃんの家に戻ってきた。
出入り口にはさびれた門があって、そこを入るともう敷地内だ。
「ただいま~!」
ガラガラッと横式のドアを開けて皆声を揃える。
中からゆっくりと歩いてくるおばあちゃんが見えた。
「おや、おかえり。たのしかったかい?」
「おう!ちょっと溺れたけど大丈夫だぜ!」
ブイのサインで自慢げに話すしおんを、リオンが叩き込む。
「はい!楽しかったです!またいきたいな!まりあおねぇちゃん!」


