伝えたい言葉がある。


あれから特に何事もなく猛暑の夏を迎えた。
セミの声が辺りに響いて、我が家では毎回おばぁちゃんの家に泊まりがけなんだが。

「あつ~い……」

「おいおまっ……りおん!てめぇ俺のスイカ食いやがったな!?ここにおいてたやつどこにやった!」

「はぁ?知らないよまったく」

リオンの口元をズームイン。

「てんめ~!!嘘つくな待ちやがれ~!!返せ俺のスイカ!!」

「え~?いやだ」

二人とも追いかけて追いかけられてと夏を満喫してるみたいだ。

あつい……。
蒸し暑い。今すぐクーラー浴びたい……。

畳にぐでっと横になると風がそよそよと私を撫でる。

「まりあ、あの子達も呼んでプールにでもいってきたらどうだい?」

「あ、それいい!」

おーい、と呼ぶと二人とも喧嘩を止めてりおんの方が先にきた。こいつはなぜここにいるか知らないが。

まったく、やっぱ子供だわ。

「なにー?呼んだまりあちゃん?」

う……まりあちゃん?
その目をやめなさいよっ!

「シオンはまぁいいとして、なんであんたまでいるのよ。その場に溶け込んでいるようだけど納得してないからね!?」

しゅんとした顔になる。
その手には私は弱いことを知っているのだ。

「ええ~?シオンはいいのに僕はだめなの~?」

「はっ。ざまーみろ!!」

どや顔でしおんは勝った顔をする。
それに顔には出さないがイラついたりおんだった。

こいつら兄弟は……。

「はいはい。まぁいいわ。仕方ないからりおんも連れていってあげる。ただし!絶対変な態度をとらないこと!いいね!?」

「はーい」
「ほーい」

大丈夫かなこの二人……。

行く先不安になった―――……。