伝えたい言葉がある。


「なんだありゃ?」

「さぁ……?」

刃物を持っていた男はどうやら逃げたみたいで、運よく私は助けられた。

でも。どうしてここにしおんが……?

スラッと伸びている身長は186ぐらいある。
不意にこちらを向いた。

「ま、よかったな無事で」

「あ、うん……」

……しおんって……。
こんな顔つきの人だった?

すごく、大人で色気があって鋭い目が私を釘ざしにする。

キン――と目の前の何かが音をたてると、しおんの姿がみるみる縮んでいく。

「お、わっ、またかっ!!」

瞬きする頃には、既に元のしおんに。

「あ、しおんだ。よかった~やっぱこっちの方が落ち着くわ~」

頭を撫でていると「ふざけんなゴラァッッ!戻しやがれ~!!」と、いつもの日常に戻った。

遠くから、やれやれとりおんが見ていたことを私達は知らない――。