まぁいいや。
「はいはい。それじゃ行きますよ~」
やる気のない声に「なめてんのかゴラァッ」とカリカリしているが付いてくるみたいだ。
ぷ……。しおんってからかうと面白い。
「はい。じゃ、行こう?」
しおんが人を殺しているなんて、頭の片隅にもなかった。ただ、手を差しのべる。
「……ふん」
しおんの小さい手。
だけどとても温かくて優しい気持ちにしてくれる。
……なんか、いいなこういうの。
とても懐かしくて、温かかったあの頃の記憶を最近思い出してばかりだ。
「なにをしに行くんだ?」
「んー?そうだなぁ……特に決めてないんだけど今日はぶらっとみながら買い物しようかなって思って」
「ふーん……あれなんかどうだ?」
「あれって……」
しおんが指差したのは黒い布で覆われている占いの館と書かれた商店だった。
う、占いって……。
「はぁ?ないないぱす――あ、こらっ!」
あいつわかってんのかな……。
駆け出してうらないの館へと入って行ってしまったしおんの後を、しぶしぶ追う。
「ど、どうもすいません子供が――」
「おや、いらっしゃ……」
それらしい雰囲気を漂わせている。
中は狭いが、真ん中にいるおばさんが渋い顔をした。
「あんた…………ずいぶんと大層な汚名きせられてるねぇ……」
へ?私に言ってます?


