「下の決まりだ。名を明かすのはその殺す人間と歩が寄り添ってしまったということになるしな。ま、どのみちもう俺も危ないわけだからしょうがない。かくまってもらうぜ」
なんとも現実離れしている話。
「お前の側は何でかしらねぇけど俺以外の他のやつは近寄って来てねぇみたいだし」
ふーんへーぇーそー。
ま、なんかよかったわ。
なにいってんだろこいつという思考回路ばかり。
話にもついていけない。
うーん、寝よう。
そうしよう!
「おい、聞いてるのか?お前の周りが―――……」
「ぐぉぉー……ぐこォォー……」
「う、そだろ……イビキかいて寝る女なんか……」
その日は結局、何事もなく朝を迎えた。
ちゅんちゅん。
小鳥の声が聞こえてくる。
「ん……んん~?お、もい…………」
「…………すぅ……すぅ……」
吐息?
あー、しおん、だ。
起きたら私の布団の上で重りとなって寝ている。
「お、もいってば……おきなさいよ~!おらぁぁ‼」
ベッドの上に立って布団を思いっきり剥いだ。
はぁ、はぁと息をきらして。
「……う、ぉぉお‼いでっ‼」
ごんっっと勢い余って壁にぶつかるしおん。
「ぉいおまぇえええ‼頭うっちまったじゃねーか‼なんつー起こしかただよくそ女‼」
「うるさいわね‼あんたが私の上に乗っかってたからでしょー‼ジャマよジャマ‼」
「あぁん!?」
「なによ!」
双方睨み合いあっていると、丁度向こうにある時計が見えた。
「ぁぁあ‼もうこんな時間じゃない‼」


