伝えたい言葉がある。


「そっちに行っちゃったらシオン死んじゃうかもしれないんだよ!?それでもそっちいくの!?」

 泣きべそ小僧が、何言ってやがる。

「ああ、そうだな」

 あ、立ち上がった。

「一生、魔界の世界に帰れなくても、まりあちゃんに会わなくても!?」

「...ああ、そうだな」

 ...一か八か、賭ける。この鏡に。

「ダメだッ!!そんなの!!それなら僕だって――」

「ダメだ。お前はこっちに残れ。そんでもってこいつから王の座奪え」

「なっ」

 けっ。そんくらいしねぇと気が済まねえよ。じじいが出しゃばるなボケ。

「...じゃーな」

 光に飲まれて、体が消えていく...。

 うお...なんだこれ...やっぱだめか。
 
「ふぅ...ぎりぎり間に合った...」

「なっ―――」