伝えたい言葉がある。


 タウイは何も突っ込まず、道を避けた。
 その場所には、少し端がかけた鏡が立っている。

 ....俺はなぜマリアを殺したかったんだっけ。
 その理由さえわかんなくなるなんて、どうかしちゃったな。

 一歩

 また一歩歩き出して鏡の前に立つ。

「...あー、一つ忠告しておくが、これからは、優しくしてやれよ。シオン」

「はっ...なんだよタウイ。お前らしくねぇ」

 ふと遠くから俺を呼ぶ声がした。
「シオン、シオンッまって、シオッ、ン?!~~~!!!!」

 うおっ...派手にこけたな.....ったく。

「だいじょ~ぶか~?」

 近くには寄らず、声だけ心配してやる兄を、弟は顔が濡れてぐしょぐしょだった。